「確認画面があると手間が増えて、離脱の原因になるのではないか」「ステップを1つ減らせば、問い合わせは増えるはず」「そもそも確認画面が必要なのかどうか、判断できない」このようなお悩みをお持ちの企業様は多いのではないでしょうか。フォームの確認画面は、「入れるべき」という意見と「外すべき」という意見が分かれやすいポイントです。調べてみても「目的によります」「入力項目の数によります」で終わってしまい、自社のフォームをどうすればよいのか決められないまま戻ってきた方も多いはずです。しかし、確認画面を外す判断には見落とされがちな落とし穴があります。送信件数は増えても、返信できない問い合わせが混ざってしまうという点です。本記事では、確認画面を外すと問い合わせが減る理由と、離脱を招かない確認画面の作り方を解説します。読み終えたときには、自社のフォームで何を見直せばよいかが分かるようになります。フォームの確認画面とは?何のためにある画面なのか確認画面とは、送信する前に、入力内容の誤りを本人に見つけてもらうための画面です。一般的なフォームは、次の3つの画面で構成されています。入力画面:氏名やメールアドレス、問い合わせ内容を入力する画面確認画面:入力した内容を一覧で表示し、送信するか修正するかを選ぶ画面完了画面:送信が終わったことを伝え、次に何が起こるかを案内する画面確認画面の役割は2つあります。1つは誤入力のまま送信されるのを防ぐこと、もう1つは送信前の不安をなくすことです。特に問い合わせ内容を長文で書いた場合、送信ボタンを押す前にもう一度読み返したいというユーザーは少なくありません。完了画面・自動返信メールとは役割が違う確認画面と混同されやすいのが、完了画面(サンクスページ)です。確認画面は送信前、完了画面は送信後に表示されます。入力内容を見せる場所は確認画面であり、完了画面で同じ内容を再掲すると、画面の役割が重なってしまいます。完了画面に何を書くべきか、自動返信メールとどう書き分けるかは「お問い合わせフォームの完了画面には何を書く?自動返信メールとの書き分けを解説」で詳しく解説しています。なお、Googleフォームには「確認メッセージ」という設定がありますが、これは送信した後に表示されるメッセージであり、本記事で扱う確認画面とは別のものです(2026年8月時点)。名前が似ているため、設定したつもりで実際には確認画面がない、という取り違えが起こりやすい部分です。確認画面を外しても、連絡がつく問い合わせは増えません確認画面を外すと送信件数は増えます。しかし、実際に対応できる問い合わせが増えるとは限りません。確認画面を外せば、送信までのステップは確かに1つ減ります。しかし同時に、入力の誤りをユーザー自身が見つける最後の機会も失われます。メールアドレスを間違えた問い合わせは、成果になりません問い合わせフォームで最も間違いが起きて困る項目は、メールアドレスです。住所や電話番号の誤りであれば、メールで確認を取り直せます。しかしメールアドレスが1文字違っているだけで、返信そのものが相手に届きません。フォームの管理画面には問い合わせが記録されているのに、連絡が取れないという状態になります。このとき何が起きるかというと、次の2つです。企業側:対応しようとしても連絡手段がなく、その1件は成果になりませんユーザー側:問い合わせたのに返事が来ないと感じ、他社に流れていきますつまり、確認画面を外して増えた送信件数のうち、一定数は最初から成果にならない件数です。入力ミスは、実際に起きています「そこまで間違える人はいない」と感じる方も多いのですが、入力ミスは想像以上に起きています。UXリサーチ機関のBaymard Instituteは、ECサイトの購入手続きを対象にしたテストで、150件を超える注文のうち9%に配送先住所の誤字や打ち間違いが含まれていたと報告しています(出典:Have an Address Validator (47% Don't) - Baymard Institute、2023年11月公開)。これは配送先住所についての調査であり、メールアドレスの誤入力率を示すものではありません。ただし、入力欄に文字を打ち込む以上、一定の割合で間違いが起きるという事実は変わりません。そして問い合わせフォームの場合、その間違いが返信不達に直結します。見るべきなのは送信件数ではなく「連絡がつく件数」ここまでを踏まえると、確認画面を外すかどうかの判断で見るべき数字が変わります。✕ 送信件数:確認画面を外せば増えます。ただし返信できない件数も含まれます○ 連絡がつく件数:実際に返信が届き、やり取りが始められた件数フォームの目的は、送信ボタンを押してもらうことではなく、その先で連絡が取れることです。 送信件数だけを見て確認画面を外すと、見かけの数字は改善したのに商談が増えない、という結果になりかねません。実際、確認画面を備えているフォームでは、メールアドレスの重要性をあえて名指しで伝えているものがあります。下の画面では、確認画面の冒頭で「特にメールアドレスについては、誤りがありますとお返事ができません」と注意をうながしています。離脱の原因は「確認画面」ではなく「戻ると入力が消える確認画面」確認画面を外すべきだという意見の根拠は、ほぼ例外なく「ステップが増えるとコンバージョン率(CVR)が下がる」というものです。しかし、離脱を生んでいるのは画面が存在すること自体ではなく、その画面の作りです。手数が増えること自体は、確かに負担になりますまず、操作の手数が増えるとユーザーが離れやすくなること自体は事実です。Baymard Instituteが米国のオンラインショッパーを対象に行った調査では、購入手続きを途中でやめた理由として「手続きが長い、または複雑」が17%挙げられています(出典:Cart Abandonment Rate Statistics - Baymard Institute、2026年8月確認)。これはECサイトの購入手続きを対象にした調査であり、問い合わせフォームの数値ではありません。ただし、手続きの負担が離脱につながること自体は裏づけられています。ここで注目したいのは、離脱の理由が「長い、または複雑」である点です。確認画面を1枚挟むことと、手続きが複雑であることは同じではありません。 1枚挟んだうえで迷わせなければ、負担は増えません。離脱を招く3つの作り確認画面での離脱は、主に次の3つの作りから生まれます。戻ると入力内容が消える:修正しようとして戻ったら最初からやり直しになり、そこで諦めますいまどの段階なのか分からない:あと何回操作すれば終わるのかが見えないうえ、確認画面を完了画面と取り違えて「送信したつもり」になることも起こります送信ボタンと戻るボタンの区別がつかない:同じ大きさで並んでいると、どちらを押すべきか迷います特に1つ目は深刻です。スマートフォンでの入力は、パソコンに比べて手間が大きいためです。長文の問い合わせ内容を打ち直すことになれば、多くのユーザーはそこで離脱します。使う前に、戻ったときの挙動を必ず確かめるこの点は、フォーム作成ツールによって挙動が異なります。契約する前、あるいは公開する前に、自分のスマートフォンで必ず確認してください。確認する手順は次のとおりです。テスト用のフォームに、長文を含めてひととおり入力する確認画面に進む画面内の「修正する」ボタンで入力画面に戻り、内容が残っているか見るブラウザの戻る操作でも同じことを試す3と4で挙動が違うツールもあるため、両方を試すことが重要です。なお、Quboで作成したフォームは、画面内の修正リンクからでも、ブラウザの戻る操作からでも、入力内容がすべて残る仕様です。また、入力画面から確認画面、確認画面から完了画面へどれだけのユーザーが進んでいるかは、GA4で計測できます。測り方は「Quboフォームの遷移率をGA4ファネルデータ探索で可視化」で解説しています。確認画面を外すかどうかを議論する前に、まず自社のフォームで実際に何が起きているかを測ってください。外したくても外せないケースがあるここまでは「外すべきかどうか」を判断する前提で書いてきました。しかし、そもそも自社の判断だけでは外せないケースがあります。理由は2つあります。法律上の求めがある場合と、使っているツールの仕様で決まってしまう場合です。通販の申し込みでは、確認・訂正できる状態にすることが求められますインターネットで商品やサービスの申し込みを受け付ける場合、特定商取引法の対象となります。消費者庁は、申し込みの最終確認画面において「消費者が申込み内容を容易に確認し、かつ、訂正できるように措置していない」ことを、顧客の意に反して契約の申込みをさせようとする行為として禁止しています。これに該当する場合は行政処分の対象となります(出典:特定商取引法ガイド 通信販売 - 消費者庁)。あわせて、最終確認画面には次の6項目を表示することが定められています(令和4年6月1日施行)。分量販売価格(役務の対価)(送料についても表示が必要)代金(対価)の支払時期、方法商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)申込みの期間に関する定めがあるときは、その旨及びその内容契約の申込みの撤回又は解除に関する事項※ ここで注意したいのは、法律が求めているのは「確認画面という画面」そのものではなく、申し込み内容を容易に確認・訂正できる状態にすることだという点です。確認画面は、その求めを満たす最も素直な形といえます。対象となるのは通信販売の申し込みであり、一般的なお問い合わせフォームがただちに該当するわけではありません。ただし、申し込みや購入を受け付けるフォームを作るのであれば、確認画面を外すという選択肢は実質的にありません。ツールによって、選べるかどうかが違いますもう1つの理由は、フォーム作成ツールの仕様です。確認画面を置くかどうかは設計の意思だけで決まるものではなく、使うツールを選んだ時点で決まってしまう場合があります。ツールごとの扱いは、大きく次の3つに分かれます。扱い何が起きるか必ず表示される外すという判断ができません。そのぶん、確認画面を作り込む手間はかかりません標準機能としてない用意したければ、別の手段で作る必要があります有無を選べる設計の意思で決められます。置くと決めたあとは、作り方がそのまま結果に効きます無料で使えるGoogleフォームには、送信前の確認画面が標準機能としてありません(2026年8月時点)。前述のとおり「確認メッセージ」という設定はありますが、これは送信後に表示される完了画面です。手軽に作れる反面、送信前に内容を見直してもらう手段がないという点は、選ぶ前に知っておきたいところです。また、確認画面を置けるツールであっても、表示する内容をどこまで編集できるかはツールによって異なります。次章で解説するとおり、確認画面は「置けば終わり」ではなく、何をどう見せるかで結果が変わります。文言を自由に書き換えられるかどうかは、契約する前に確認してください。Googleフォームのように標準機能がない場合、確認画面を用意するには次の3つの方法があります。フォーム作成ツールを使う:確認画面が最初から用意されているものを選びますHTML・CSS・JavaScriptなどで自作する:自由度は高い一方、制作費と保守の手間がかかりますWordPressのプラグインを利用する:WordPressサイトであれば選択肢になりますツールを選ぶ段階で確認画面の扱いを見ておくと、あとから作り直す手戻りを防げます。離脱しない確認画面の作り方確認画面を置くと決めたあとは、作り方が問題になります。要点は、現在地を見せること、戻っても入力が残ること、送信ボタンを主役にすることの3つです。前の章で挙げた離脱の原因を、そのまま裏返した設計になります。1. いま何段階目かを見せる画面の上部に「入力 → 確認 → 完了」の流れを表示し、現在地が分かるようにします。あと1回で終わることが見えていれば、ユーザーは進む気になります。逆に、あと何回操作すれば終わるのか分からない状態は、離脱の大きな原因になります。2. 戻っても入力が消えないようにする確認画面から入力画面に戻ったとき、入力内容がすべて残るようにします。修正のために戻ったのに最初からやり直しになるのでは、確認画面が「修正させない画面」になってしまいます。前の章で挙げた検証手順で、公開前に必ず確かめてください。3. 送信ボタンと修正リンクの主従をはっきり分ける送信ボタンを大きく目立たせ、修正への導線はテキストリンク程度に抑えます。送信と修正を同じ大きさのボタンで横に並べると、どちらを押すべきか迷いが生まれます。確認画面で本来してほしい行動は送信であり、修正は必要な人だけが選べればよいものです。次の例では、送信を塗りつぶしのボタン、修正をテキストリンクにして主従を分けています。4. ボタンの文言は「送信」ではなく「この内容で送信する」ボタンの文言は、押した結果が分かる形にします。「送信」だけでは、押したときに何が起きるのかが伝わりません。「この内容で送信する」であれば、いま表示されている内容がそのまま送られると分かり、押すことへの迷いが減ります。5. 特に間違えると困る項目は、名指しで確認をうながす確認画面の冒頭に、どこを重点的に見てほしいかを1文で書き添えます。一覧をただ表示するだけでは、ユーザーは流し読みして送信してしまいます。「特にメールアドレスについては、誤りがありますとお返事ができません」のように、間違えたときに何が起こるかまで書くと、確認する動機が生まれます。なお、入力欄そのものの作り方も離脱に影響します。入力欄の分け方については「電話番号入力フィールドは3分割?1フィールド?」で解説しています。まとめフォームの確認画面は、外すことによる送信件数の増加より、返信が届かない問い合わせが生まれる損失のほうが大きいため、原則として設置をおすすめします。本記事の要点は以下のとおりです。見るべき数字:送信件数ではなく、実際に連絡がつく件数で判断します離脱の本当の原因:確認画面があることではなく、戻ると入力が消える・現在地が分からないといった作りにあります外せないケース:通信販売の申し込みでは、内容を容易に確認・訂正できる状態にすることが求められますツールで決まる:確認画面を置けるかどうかは、使うツールを選んだ時点で決まる場合があります作り方の要点:現在地の表示、戻っても入力が残ること、送信ボタンを主役にすることの3つですとはいえ、確認画面の価値が小さい場面もあります。メールアドレスだけを登録するフォームや、資料をダウンロードするためだけのフォームのように、入力項目が1〜2個しかない場合は、確認する対象がほとんどありません。こうしたケースでは、入力画面でその場で誤りを知らせる仕組みを用意するほうが効果的です。判断に迷ったときは、次の3点を確認してください。申し込みや購入を受け付けるフォームか(該当するなら、確認・訂正できる状態にすることが求められます)確認画面から戻ったとき、入力内容が残るか(残らないなら、まずそこを直します)入力から完了までの遷移率を測っているか(測らずに外す判断はできません)確認画面を外すかどうかを議論する前に、まず自社のフォームで実際に何が起きているかを確かめることから始めてみてください。Quboなら確認画面の作り込みが最初から入っていますQubo(キューボ)は、専門知識やスキルを必要とせず、誰でも簡単にお問い合わせフォームやイベント・キャンペーンの申し込みフォームなど、ビジネス向けのフォームを作成・運用できるツールです。Quboで作成したフォームには、確認画面が最初から用意されています。本記事で挙げた要点は、設定しなくても次のとおり満たされています。現在地の表示:「入力 → 確認 → 受付完了」の3ステップが常に表示され、現在地が分かります入力内容の保持:確認画面から戻っても、入力内容は残りますボタンの主従:送信ボタンが目立つ形で配置され、修正はテキストリンクになっています確認画面に表示する説明文は、管理画面から自由に編集できます。「特にメールアドレスをご確認ください」のように、自社のフォームで間違いが多い項目を名指しで伝えることも可能です。無料トライアルでお試しくださいフォームの作成や見直しを検討されている企業様は、ぜひQuboの無料トライアルをご活用ください。使ってみてお気に召さなかった場合は、30日間で自動終了となり、課金や請求などをされることはありませんので、安心してお試しください。すべての機能を30日間利用可能(有料プランと同等)無料トライアル時のクレジットカード登録は不要自動課金なし(有料版へアップグレードしない限り費用は一切発生しません)お申し込み後、すぐにご利用いただけます!無料トライアルをはじめる